必然/
秋桜
終わらないことなど
一つとして無い
そんなこと
言われなくても
『知っていた』
そう、『知っていた』だけ
知識だけで
本当は
『解って』いなかった
目の当たりにした
大切な君の
終わりのとき
嗚呼、人とは
こんなにも…なのか
嗚呼、けれど
私も
人なのだ
弱く、脆い
人で在るのだ
だからこそ、私は
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