闇夜/
ユキムラ
いのに。
『明日』なんて来なければ良いのに。
未だ暗くならない家の外で、子供達がバタバタと大きな足音を響かせ走り回っている。
あの子供達を黙らせたら、大人達は一体どんな表情(かお)をするのだろうか。
大袈裟な悲鳴でも上げるのだろうか。
・・・・・・其れもまた煩そうだから、止めておこうか。
そうして私は又、ただ只管に世界が闇色に染まるのを待っている。
戻る
編
削
Point
(1)