闇夜/ユキムラ
 
いのに。

『明日』なんて来なければ良いのに。




未だ暗くならない家の外で、子供達がバタバタと大きな足音を響かせ走り回っている。



あの子供達を黙らせたら、大人達は一体どんな表情(かお)をするのだろうか。

大袈裟な悲鳴でも上げるのだろうか。




・・・・・・其れもまた煩そうだから、止めておこうか。




そうして私は又、ただ只管に世界が闇色に染まるのを待っている。
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