朝のお母さん/なかがわひろか
朝起きたらお母さんに殺されていたので
今日は学校に行かなくてもきっと怒られないと思って
とても嬉しかったです
けれど私は少しお腹が減っていたので
朝ごはんを食べたかったのですが
お母さんはそれどころではなかったので
我慢するしかなさそうでした
お母さんは放心状態で
それを見たお父さんが
慌てふためいている姿は
なんだかとても滑稽でした
二人は私をどうするかについて
話し合っていました
私はずっとペットを飼ってほしいと思っていたので
動物園に捨ててくれたらいいと思いました
象さんやキリンさんや
ペンギンさんがたくさんいる
[次のページ]
戻る 編 削 Point(5)