西暦2500年の土曜日の夜月/はじめ
 
 西暦2500年の世界は 人類は月に移住していて緑豊かで特別争いも無く暮らしている 僕は近いうちに月へ移住するつもりだ その為にはかなりまとまったお金が要る
 僕は肉体労働をしながら詩を書いて生活している 今日見える満月も緑色に輝いていてとても美しい 僕の住んでいる地域では宇宙基地が多く点在していて 真夜中でもスペースシャトルが頻繁に出ていて月に向かって飛んでいく 比較的安いアパートなのはこの騒音の影響であるが 僕はむしろ心地良く聞いているので ほとんど何とも思わない エンジンを爆発させて飛び立つ音は僕の月への想いと宇宙への想像力を大きく膨らませる
 土曜日の夜月は 僕に深い趣を感じさせる 土
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