はしる。/深散
善を取らず
悪すら取らなかった故に
罰を探す
無意識にすることはそれ
いかに己は苦痛を受け入れるか
出来ることならすべての死を傷を
僕が奪うことができたら
それだけを一心に祈れば
いつか道があるだろうか
もう歩くことが出来ない
もう立ち上がることができない
もう意識を保つことはできない
過去?
そんなもの。
そんな余裕はない
今、僕は立ち上がることが出来ない
亡霊のような体と
それでも先走る体
勝手にすればいずれ壊れる
愕然とするほど
きっと容易く
それを本気で追い求めるほどじゃない
それでも、あの
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