某の主人/第2の地球
 


「こいつはこれがだいすきなんだよ」
某の主人は プリンだけは まもるようにしている
そのたいせつなものだけは けしてまぜこぜにして食べさせるようなことはしない

「こいつはこれがだいすきなんだよ」
某は プリンを食べる
「じゃあ よろしくおねがいします」 
某の主人は帰る
某は最早 そちらを見ることもできない

テーブルには プリンの残骸と 
それをみつめて笑っているかのような 某がひっそりと佇む
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