造り笑顔と夜の街。/
ユキムラ
自分の未練がましさ只隠し、貴方の前でにっこり笑う。
今日も上手に笑えたかな?
溢れ出でるは真紅の血泡。
ドクドクと・・・止まらない。
何一つ、欲しいものなんて無い。
―――――唯一つ願わくば、貴方と手を繋ぎ
夜の街を歩いてみたかった。
今ではもう、遠く果敢ない夢物語だけれど・・・。――――
薔薇と彼岸花が、一緒に咲けば好いのに・・・。
永遠に交わる事の無い五線譜の様に、
僕達の世界はもう二度と、出逢う事は無いんだね。
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