go to irony/
望月 ゆき
僕たちは
そんなにも 長い間
夢を見続けた
夢は見続けていたら
叶う、と
信じていたのは
いつの頃までだったか
今はただ
明日に追いつくことだけに
必死で
昇る太陽を見逃さないように
やっきになる
毎日
第三者は
いつも 口やかましくて
そんなんだから
僕たちは
まとも、ってやつが イヤになるんだ
go to irony
僕たちは 走りつづける
恐れながら
不安を抱きながら
この高層ビルの谷間をぬけて
憂鬱の その場所へ
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