そぞろうた/黒川排除 (oldsoup)
爪で目は遠くまで見えるあの人は友達だったのに裏切った人だあの人は家族だったのに他の異性と性交した人だあの人はじぶんだったのに切り離したから逃げた人だもう誰も関係ない実に何年もこうしている夜行性が好む木陰は心の襞だ沈黙する渡された橋の設計図はフリーハンドで沈黙するフリーハンド自由とか敷石の感覚にやがて訪れる老年を過ごす館と白樺の調度品が既に準備されると人生が道が未来が確定される点と点を結ぼうとする鉛筆の黒い色が手の側面に写りその地味さが幻想から一気に現実へと引き戻す唾液でふやけたノート火照った頬同級のせせら笑いに冷めた頭と視線が捉えたるは黒板の白い文字教師の薄い頭髪以上に理解できないフリダシニモドルと書かれてももう産まれてきてしまった以上生きるしかない生きるしかないんだそれ以外何も無い
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