一日/
Kj
夕焼け空を見ながら
肺一杯に吸い込んだ煙を吐いた
煙は空をゆっくりと舞って
静かに溶けていった
また一日が終わる
相鉄線の線路脇
小さな花は黄色い
赤茶けた空の向こう見つめて
憂鬱そうに首をもたげた
ベランダの洗濯物
少し冷たい夜の匂いのする風に
あおられて愁いげ
迷子の子供のよう
また地球が回る
一日が終わる
知らない未来がやってくる
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