もいっぺん、童謡からやりなおせたら(第二稿)/角田寿星
とか
それいけアンパンマン に
比肩しうる詩をいつか書くんだ
わけのわからないたたかいにわけのわからないまま参加させられて
今この瞬間に世界のいたるところで叫びごえひとつあげることなく
消えていくいのちがどれくらいあるのだとしても
それでも詩は必要なんだと
できるかぎり胸をはって
ねえ
詩 って なんだろうね?
ぼくは君に
ひとりごとのようにつぶやいてみる
君は子どもたちの世話とか
夕食の支度に忙しくて
ぼくの問いに
答えられない
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