精神のカルテ/吉岡ペペロ
夕方のあと現れた群青に
三郎はじぶんのからだじゅうの
すべての毛穴が開ききってゆくような感覚をおぼえた
そして
宇宙にひとり
ぽつねんと浮かんでいるような気になった
三郎はひとつの風景を見つめていた
それは三郎の
精神のカルテとしか言いようのないものだった
夕方のあと現れた群青に
三郎はじぶんのからだじゅうの
すべての毛穴が開ききってゆくような感覚をおぼえた
そして
宇宙にひとり
ぽつねんと浮かんでいるような気になった
三郎はひとつの風景を見つめていた
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