忠告/三条
 
わたしの唇は真赤
よく哀しみで強く噛むから
あるいは憤って
あるいは、純粋なる愛を以て
だからキスはしないで
それは優しくされるためのものじゃない
わたしが陸で生きるための脚
そして言葉を飲み込むための肺


わたしの目は鏡
あなたは映る自分を観ている
そして勝手に出れなくなる
それを恋だと勘違いしている
だからそれを褒めないで
それは美しいものなんかじゃない
おとしめるための罠
あるいはただの感覚器



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