忠告/
三条
わたしの唇は真赤
よく哀しみで強く噛むから
あるいは憤って
あるいは、純粋なる愛を以て
だからキスはしないで
それは優しくされるためのものじゃない
わたしが陸で生きるための脚
そして言葉を飲み込むための肺
わたしの目は鏡
あなたは映る自分を観ている
そして勝手に出れなくなる
それを恋だと勘違いしている
だからそれを褒めないで
それは美しいものなんかじゃない
おとしめるための罠
あるいはただの感覚器
戻る
編
削
Point
(1)