過去に泣かれる現在の僕と未来/酸素の枷
 
髪の毛を染めた
別に気分転換するほど
落ち込んでいた訳じゃないけど

泣いてたあの子に
好きだと言ったから
何となく

公園は思っていたよりも広い
誰が 何処で 何をしていようが
保護者の目だって簡単に欺ける

ただ あんな真ん中で泣かれたら
保護者の目にだって簡単に見つかってしまう


だから 好きだと言った


面倒臭いけど手っ取り早い
ほら しゃがんでないで立ち上がって

泣いてた子は目を擦りながら
肩をヒクつかせて
口元が笑っている


全く この子はこういう子だ


滑り台へと走り出した
全力疾走
僕の年を考えてくれないかな
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