どこまで走れば/北大路京介
目の届かないところで 何度も僕は殺されてた
気づかないままでいられたら まだ歌を唄えたろう
誰が見るわけでもないのに 紅の線を引いてた
覗き込む鏡もないのに どういうつもりなんだろう
白く燃える月に 自分の欲望が映ってた
どこまで走れば 逃げ切れるのかな
いくつになれば 忘れられるのかな
どこまで走れば 逃げ切れるのかな
いくつになれば 忘れられるのかな
陽が三度昇る前に ヤツらは口付け交わしてた
王様のベットなら ふたり寝でも広いだろう
抱き合ってる間に 僕は寝息をたててた
女の好きなワインで 飯を炊くのは どうなんだろう
[次のページ]
戻る 編 削 Point(11)