つねに現代は現代の後半である 昨日まであった場所を発見できない今日の世界地図 …結果がどれほど悲惨なものであっても その歴史の第一ページで真相を談ったことがない その 歴史は むろん 最終ページでも何も談らない 絶大な拍手 各人に所属する個別の地平線 圧倒的な拍手 「無数の太陽のなかの最も明るい太陽はどこにあるのか?」 解答は電話ボックスのオームのような声でくりかえされる 「番号をよくしらべておかけください」 絶大な拍手 野田理一「楽園」