花冠/
小原あき
白詰草の花冠
年上のお姉さんに教わった
作り方
今でも覚えている
手に草の露を付けながら
夢中で編む
その姿は
小さな花嫁のようで
強く生きるその花は
だけど、優しく微笑みかけて
強く生きなさい、と
優しく生きなさい、と
小さな花冠
それが全ての始まりだと思うの
女の子はみんな
そこから始まるの
白い冠
誰よりも輝く笑顔
幼いころのお遊びは
いつか未来の
美しい花嫁に
雑草の隅に
今でも
微笑みかけているの
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