メランコリーの砂浜/soft_machine
 
がら空へただよう


入道雲の下に消えてゆく波乗りたち
彼らにされた呼吸こそ手にとどく宇宙
飽きもせずメランコリーのかみそりでなで
旋回する鳶が凹凸した水を慣らす時刻だから
友はオルガンの響く海におかえり
わたしは唇がまっさおになるまで
楽器を打ちすえことばに代えよう

母親はあの白い月
おしりの糸を手繰ってゆければ
このこえも、生まれた天へとのぼるだろう





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