批評という暴力的愛情表現/佐々宝砂
私が人様にはじめて認められた文章は、詩ではなく評論であった。それは静岡県民文学祭で芸術祭賞を受賞した。今の私からみると暴論みたいなところもあるし、古くなっているところもあるし、そもそも「評論」と名乗っていいものなのか未だに自信がないけれど、最初に認められた文章だから愛着はある。それは「后の位も何にかはせむ−少女小説私見−」というタイトルでわりと長文、論じられている小説も一冊ではなく、作者も複数だ(「后の位も何にかはせむ」は、http://www2u.biglobe.ne.jp/〜sasah/reviews/hyo0.htmlにおいてありますが、昔つくったHTMLなのでけっこう読みにくいシロモノです
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