午前4時/青色銀河団
 
透明なベッドをぬけだし
格子硝子の窓の隙から
そっと外に腕を差し出せば
つめたい風に吹かれ
植物のゆめとなって
旅をつづけるわたしは
そのまま尖りはじめた
伽藍のそらへつづいていく


 夜明けの
 こころに
 そっと寄りそう
 花びらのように

―それは
 真赤な灰だから美しいのだろうか



あさの接吻に
とらえられてしまったわたしは
痛ましい生贄になるしか
なかった



そして
千の極彩色の蝶が
いっせいに飛びたてば
そこはもう
つめたさに光る
あおぞらなのです

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