午前4時/青色銀河団
透明なベッドをぬけだし
格子硝子の窓の隙から
そっと外に腕を差し出せば
つめたい風に吹かれ
植物のゆめとなって
旅をつづけるわたしは
そのまま尖りはじめた
伽藍のそらへつづいていく
夜明けの
こころに
そっと寄りそう
花びらのように
―それは
真赤な灰だから美しいのだろうか
あさの接吻に
とらえられてしまったわたしは
痛ましい生贄になるしか
なかった
そして
千の極彩色の蝶が
いっせいに飛びたてば
そこはもう
つめたさに光る
あおぞらなのです
戻る 編 削 Point(8)