降り来る言葉 XXX/
木立 悟
直ぐのものを嘲笑う
よろこびはいとも簡単に
よろこび知らぬものをあざむいて
昼は明るく水を埋め
午後の手のひらを見えにくくする
花が咲き 花が散り
葉という名の花が咲き
次々と次々と空に触れ
遅い鼓動を聴いている
風と揺れ 風はらみ
風を産む
土に横たわる水たまり
新たな火の輪の息をはじめる
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