声のない夜/
プテラノドン
電線の仕組は分からない
とにかく君のことばかり考えてしまう
国道沿いの、看板のライトの下から見上げる
電線を。向こうの夜空も
僕は官舎にテレビを持ってきていない
新聞も、ラジオもない
ウィスキーを飲みながら本を読むばかり
電線の仕組みは分らないけど
それで困窮から脱出できるわけじゃないけど
寂しさの象徴が
電線だと気づかせてくれたのが
君なのだ
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