声のない夜/プテラノドン
 
電線の仕組は分からない
とにかく君のことばかり考えてしまう
国道沿いの、看板のライトの下から見上げる
電線を。向こうの夜空も

僕は官舎にテレビを持ってきていない
新聞も、ラジオもない
ウィスキーを飲みながら本を読むばかり
電線の仕組みは分らないけど

それで困窮から脱出できるわけじゃないけど
寂しさの象徴が
電線だと気づかせてくれたのが
君なのだ

戻る   Point(7)