寝物語/
美砂
からでていった。
宇宙に旅立った人、選ばれた人
その人はいま、どんな気持ちでいるのだろう
宇宙は暗くないの? 寒くないの? 何を食べているの? 何がきこえるの?
お母さんに会えなくても
平気なの?
僕はその人が少しだけうらやましく、そして、とてもかわいそうな気持ちがした。
お母さんがUFOだといって笑った電球の丸いカバーが揺れているようにみえて
目をとじたら、黒い瞼の空に巨大なUFOが輝いていた。
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