ある詩人の漫遊記1/はじめ
 
 1ヶ月のうち15日まで寝ないで働いて後はずっと眠っている
 この社会の生き物達はみんなそうだ
 しかし中には真逆の生活をして悪さを働く者もいる
 その為に警察は悪さを働く者と同じような生活をしなければならない つまり15日から月の最後の日まで眠らずに働いて新しい月になると15日まで眠っているのだ
 これは王様の命令ではなくこの社会の生き物達の特別な習性である 月に1回 冬眠があると考えればよい 全てがそのサイクルに合わせている為 生産もサービスもメディアも15日を過ぎるとストップしてしまう 眠りについた文明の中で 悪と警察は1ヶ月の半分を戦い 月が変わると休戦に入る 生き物達は警察のお陰
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