若葉の月の頃 ★古語の宴 参加作品 ★/
ぽえむ君
若葉の月の頃
風を聞きて静かに思へば
生を愛す心をぞ知る
時は絶へずして流れ
われもまたその一つ
緑薄き葉を見やれば
命の底から伸び広がらむさま
時が開くがごとし
いつしか葉も心も
時のままに開かむ
吹く風に若き葉なびくこの枝の
空見えぬ日を数へ数へむ
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