扉の向こうで/暗闇れもん
 
昔からショックな言葉に慣れていた
今では投げかけられる言葉の棘をよけることさえしなくなった
本をいくら読んでも人との付き合い方なんて分からない
人とできるだけ関わりたくない
関わらなければ何も僕を傷つけるものは無い

世界に飛び出す人は幸せ者
救いがそばにかならず現れる神に愛でられた者

人が一番怖い
同じ姿かたちをして
近づいては僕の一部をちぎっていく

ちぎっていく








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