夢物語(五)/信天翁
 
  名を成した者をとりまいている
        「時間」のなかで
  いま 光と音の歓喜にあふれた
        饗宴に酔い痴れる
       ピエロのいじらしさ

    名を汚した者を弔っている
        「空間」のなかで
いま 風と千切れ雲の因果にみちた
      スパイラルにさまよう
       トルソのいとおしさ

    そうだ こんやはじっくり
          語り明かそう
   ひとりぼっちのあの眉月 と





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