鐙に足をかけよう/ジム・プリマス
 
神の御息が吹き始めた
ままならない想いをまとったまま
虹を歌っていた私のところへ
南国から訪れた
古代の神の金の刻印を身にまとった
白いアジサシが
幸運の種を運んできた
想いだけではとどかない
世界へ私をいざなっておくれ

閉ざされたままの扉が開いて
その隙間から
金色の光が
私の身体を貫く
悪意が
憎悪が
執着が
私を縛ろうとも
私の胸のうちで
静かに燃えている
神の威を
消すことは出来はしない
バサラの宝刀を携えて
鐙(あぶみ)に足をかけよう

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