蜃気楼/
ユキムラ
いつもに増して暑い日は、不思議なものが見えるんだ。
さっきも向こうの電信柱に、知らない人が立ってたよ。
声を掛けたら、消えてしまった。
こっちに少し、振り向きながら
目だけを細めて笑っているよう。
‘一緒に行こう’と誘っているよう。
あの手を取ったら、何処まで行けた・・・?
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