朝夕/ICE
そうしてノートを閉じますと、随分時間の過ぎたようでした。
季節も時間もとち狂った朝顔について、見てこなければなりません。
でないと、ほんの2ミリの成長を見そびれるとも限りませんから。
ええしかし水遣りは、偶の物好きに任せて居ります。
ブルーの花弁、顔面蒼白の人影、対峙。
そうして蕾を閉じますと、随分時間の過ぎたようでした。
膨らんだ脳に左右の境を持たぬあのヒトについて、思わなければなりません。
でないと、ほんの1日でも、と期待を抱いてしまいます。
そう私への水くれを、あのヒトに望むなど愚かです。
戻る 編 削 Point(3)