おきてなくこの/錯春
 
おきてなーく、こー、の、ねんころーろー
 
 こーもりーうたー

 震えない鼓膜で濁った水晶体で
 お腹をすかせた雪が私に歌った
 あの声は
 君の
 ささくれた手は

 眠れなくて、そっと、歌う
 せめて君も私も


 
 ねんねこしゃっしゃいまーせー
 
 泣くー子ーのー子守ーりー歌ー
 
 起きて泣ーく子ーのねんころろん
 
 こーもりーうたー
 
 ねんころろん
 
 ねんころろん
 













 
 
 
 
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