葬列/
たね。
街燈の光から
裸にされた
月世界のモノローグ
夜の哀しみの
ねぐらを見据え
月光に混じりあう
葬列を往けば
緩和されゆく
視界のほつれ
伏した肩肱は
硝子の時計を踏み
その
静謐の懐を抱くわたしの
しづかなる夜明けを待つ
枯骨
ああ夜よ
わびしさよ
そうしてもう一度
朝がふってくる
真夜中を見つめる
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