ゾンビ/maynard
 
私が眠りにつくと
病んだ人間が
独りでに年を取っていく
切り刻まれた心を支えながら
膿んだ傷口を
立ち止まって縫い合わせても
病状は変わらないと言うのに

時を歩くゾンビ
腐乱して
崩れて
朽ち果てながらも
歩き続けている
彼はどこまで歩けるのだろうか
腐った蜜柑にならなければいいのだが

腐乱しても
周りを巻き込む無かれ
そしてお前は
見るに耐えない姿と
酷い腐乱臭を撒き散らしている
傷を洗う事を覚えなさい
消して縫い合わせて一部にしてはならない
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