デジャヴ/maynard
いつの間にか罪は始まっていて
罰が訪れた時に気づく
自分が愚かだったことで
代償を背負う者も
背負わない者もいるだろう
罪を刻み付ける者も
刻み付けない者もいるだろう
だが与える
それが存在することすら気づかないように
消して許されないという罰を
つめが伸びるとか
目が悪くなるとか
おぞましいほどゆっくりと
意識にとぐろを巻いた蛇のように
キリキリと
絞める
望むなら与えよう
忘却と言う癒しを
ただし時の彼方に葬り去ったとしても
同じ愚行を繰り返すのならば
デジャヴとして蘇る
消して許されないとはそういう事だ
戻る 編 削 Point(3)