デジャヴ/maynard
 
いつの間にか罪は始まっていて
罰が訪れた時に気づく
自分が愚かだったことで
代償を背負う者も
背負わない者もいるだろう
罪を刻み付ける者も
刻み付けない者もいるだろう

だが与える
それが存在することすら気づかないように
消して許されないという罰を

つめが伸びるとか
目が悪くなるとか
おぞましいほどゆっくりと
意識にとぐろを巻いた蛇のように
キリキリと
絞める

望むなら与えよう
忘却と言う癒しを
ただし時の彼方に葬り去ったとしても
同じ愚行を繰り返すのならば
デジャヴとして蘇る
消して許されないとはそういう事だ
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