『ふたりごと』を聴いて思い出すいつかの記憶と夢/はじめ
 
感覚だった 暗闇も静寂も慣れて 僕は何時間も先に進んでいく世界のことを想った しかしこんな真夜中に世界に時を進まれていても別にデメリットは無かった しかし現在本当の時刻は何時なのだろう? という疑問はずっと頭の片隅に消化されずに残っていた
 何処からか涼しい風が部屋の中へ入ってきた 僕は眠気を誘われた 布団に入って ビルから聞こえる歌にじっと耳を澄ませていた いつしか眠りがやって来た 夢の中で 僕は夜の砂嵐の激しい砂漠に立っていた そこであの国一番の大河と結婚式場を砂で作っていた子供の頃の僕に出会った 僕は近くのオアシスから水を汲んできて 溝を掘った大河に流した 子供の頃の僕は笑い 今の僕もうっすらと笑った 朝が来ようとしていた
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