欲情の温もりと優しい光 傷が癒える夜の幸せな雨/八十作品/板谷みきょう
 
男と女。
数え切れない程 想いを抱え 忘れゆく
九月の雨の浜辺に秘めたセンチメンタル
温もりが恋しい 憂鬱を持て余して一人ぼっち
星の瞬く空の下 泣きながら願う妄想の遺書
       ☆**☆**☆
きつく抱き合って匂いを交ぜ合い 溶けてしまいたい
冷たいベットに潜り込み 心と体を繋ぐ糸をするりと引っ張る
一行で 語り尽くせない想いの手紙
吹きすさぶ冷たい風の中 愛しい声を聞くために 瞳を閉じて
あまずっぱい想いに飢えて なんとなくほんのりと
肩を誰かが叩く。振り向いたそこには、誰もいない。
悠久の彼方に届く モザイクの浪漫求めて
この雪の向こうにある希望 追える力を求
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