バカの壁と知識人はどうでもよくて…/カスラ
 
ようするに彼は(アフロさんは)不信に思うところの「知識人」というよくわからない言葉を、その自身の辞書にもっていることが既に解せないのだ。彼の言いたいことを、まさにそのように感じる。この「感じる」についてまず考えてみる。

おそらく「知識人」という人が棲息しているのは、受験戦争の延長に開けた小さな世界。彼らは実は何も分かっちゃいない。そんなやつらの誰が誰に何を教え説くというのであろうか。実際私は、「どういうわけか生まれてきて、お天道様も変わらずに昇るけれど、死んだらどうなるかは、やっぱりわからないねぇ」と、ゆったり、しみじみと呟く市井の老人以上に、彼らがものごとの気配に敏感だとは思えない。何故な
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