「 隣に君がいるだけで 」/椎名
 
知らなかったよ
空がこんなに青かったなんて
知らなかったよ
風がこんなに甘い香りだなんて

新緑のみどりがまぶしいね
アスファルトには陽炎さえ踊っている
隣に君がいるだけで
ただそれだけで
世界が違う顔を見せる

君の瞳の中の世界が輝いているから
僕のこころにも輝いて映るんだろう
自分の目では見ることができない世界が
君の瞳をとおして可能になる

人を愛するって
こういうことなのかな
違う自分にもなれそうな気がしてくる

一人では一人分の人生なのに
二人なら二人分の人生を生きることができる
人を愛するって
こういうことなのかな


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