(無題)(ノート)/青色銀河団
 
白くてちいさなやつをカチカチしてやると
ちょうどまんなか辺のガラス窓から見える
同心円の模様がぐるぐるとまわりだす。
数秒間その動きが持続するのを確認してか
らそいつをガラスのテーブルの上に置き、
やっとおれはタバコを一本取り出して今日
はじめての一服を堪能する。しばらく経つ
とそいつの周辺の空間が奇妙に渦を巻くよ
うに歪みだし、ゆっくりとその渦が大きく
なってくる。捕食の始まりだ。



春のお祈りなんて、ほんと頼ってしまいそ
うになるからあたし人間が大嫌い。毎晩毎
晩叫びとおして、泣き声が石灰の粉みたい
にま白くなって、精霊たちのお喋べりに酔
いしれるまで、そ
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