白昼夢/
未有花
蒼穹はさらに深く
眩い雲はほのかに流れ行く
若木の緑をそよがす風は
初夏の薫りを匂わせながら
見晴るかす彼方へ消えて行く
雲のまにまにのぞく天色(あまいろ)に
いつか見た白い炎が燃える
あれは神々の聖なる篝火
地上を照らすための白色光(はくじっこう)
この長閑(のどか)な午後の日の
燦々と輝く光さながら
ーー夢を見た
神々の栄光の日々を・・・
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