苺ジャム/ki
 
君の汗は苺ジャムの味がするのだろう。



君の後を一年と半年追いかけて
ようやくこの夏一瓶つくれそうだよ

きゅるきゅる

蓋を回す
ゆっくりと恥ずかしそうに

ぴんく色

まずは弱火で
煮詰めて

くつくつ

君の笑い声
湯気は





ぴんくいろ




ぼくをたぶらかそうとしているの?






きみを、







眼鏡が曇って





くつくつ
くつくつ


だめよ


まだだめよ


ゆびでこすると
きみのゆびがぼくのゆびに


くつくつ
くつ
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