[ 寂しさ ]/
渕崎。
時折、
ぎゅっと胸を締め付けるような寂しさが襲ってきてやって、
つんと涙がこみ上げてくる。
このどうしようもない寂しさに抗うすべを
わたしは知らなくて、
ただ、寂しさの渦巻く胸を押さえ、
太陽のにおいのする毛布を抱きしめて、
お布団の中で胎児みたいに丸くなるんだ。
誰か早く見つけてください、
誰か早くわたしをこの寂しさから連れ出してください。
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