閉ざされた小屋-自室の憂鬱-/流希-Яuki-
壊れかけた自分の欠片
肌についた悪意が零れ落ち
散乱していく
例えるなら塵とでも名づけましょうか
俺も「世界」も汚れているのだから
殻を投げて
逃げられない籠の中で
錯乱した模様
リアルに見せても
ドラマを見すぎた人達は
現実感忘れて
今日も一人殺されたと
情報でだけ知っている
絡みついた蛇の類
それは現実と言う枷
それでも自分は進もうと
昨日の僕は言っていた
今すぐ閉じよう
自分なんて追い出して
今すぐ壊そう
自分なんて消えてしまえば
幸せだと
明日の僕はきっと言う
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