ヒューム「ベルグソンの芸術論」(3)/藤原 実
でモダニストたちは「純粋詩」を得よう試みました。
「詩は脳髄の中に一つの真空なる砂漠を構成してその中へ現実の経験に属するすべてのサンサション、サンチマン、イデをたゝき落すことによって脳髄を純粋にせしむるところの一つの方法である。こゝに純粋詩がある」
西脇順三郎(「馥郁タル火夫ヨ」序文)
英国留学中にパウンドなどを通じてイマジズムを知った西脇順三郎は、そのイメージの詩学に感銘を受け、帰国後、北園克衛、春山行夫などとともにモダニズム詩の運動を展開してゆきます。
しかし、
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「『オブジェー』の詩をつくる作者は非個性的になるべく外面描写にとどまり、情念
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