キャバ嬢の仕事/ごまたれ2
どっかのブログに書いてあった。
『キャバ嬢の仕事は、夢を売ること』
少し苦笑いになってしまった。
日曜日は連絡つかなくてごめんなさい。
化粧だけうまくてごめんなさい。
腹黒くてごめんなさい。
店に染まって
売り上げを追うようになってごめんなさい。
あたしは
ひたすらお酒を作る。
形もない夢を
あげることなんかできないから
とにかくお酒を作る。
店が薄暗くてよかった。
唇を噛み締めているのも
少し涙目になっているのも
気づかれない。
ここは
何があっても
気づかれやしない。
あたしは自分のブログに書きこんだ。
『キャバ嬢の仕事は、たくましくなること』
綺麗ごとなし。
見事な正論でしょ。
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