押し問答/
山中 烏流
怒りを覚えてしまうのは
秘密であり、
(世界に、嫉妬など)
(御法度でしょうに。)
そうして私が
言葉を磨いておりますと
貴方は既に
やはらかい部分を
失くされた、と申すので
私の
鋭利に尖らせた
思いを募らせた言葉は
一体何処へ
行けば良いのか。
残念がる私を尻目に
貴方は、いけしゃあしゃあと
最初から貴女に
貫かれていたのです、と
申しますから
また、柔く罵る事も
出来なくなってしまうのです
嗚呼、世界が
至極
透明に近づいて。
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