静かなとき/今田コボ
 
.

雨は夜更け前に
一段と激しくなるだろう
永遠を探していた
一人、何もない道を歩いて
世界の事なんて考えながら
夢と現実の狭間を
さまよっている


母が死にました
川はいつの間にか逆流になっていて
わたしの心もまた
逆流していました
永遠なんてどこにもない
ただの偶像なんだと
何度も自分に言い聞かせては
雨が、泣いた


暗闇の時
降りしきる雨はあがらずに
夢と思わせるかのような霧
全てが幻想であればいい



.
戻る   Point(10)