神の子供が生まれた時/はじめ
んなで上げる為と嬉しさのあまり踊り回った(海の生き物達が一番陽気である) 大陸から大陸へ渡る為の地上の生き物達の足場となって巨大な橋のような役割を担った(空の生き物達は地上の生き物達の翼となって持ち上げて目的地まで運んで行っていた 目的地まで徐々に明確になっていった)
そしてついにある国のある田舎町の農家の家で一人の性別の無い赤ん坊が生まれた 性別の無い赤ん坊の第一声の泣き声は一瞬にして光の如く全世界中を何周もし その声に併せて光り輝く春が到来し 生き物達を苦しめた冬は死んだ 太陽が体液で濡れた赤ん坊の体を渇かし 食欲を促した 赤ん坊は母親の乳を飲み 瞼を開いて初めてこの世界を見た その澄んだ
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