坂道/HEDWIG
 
痛いほど 靴紐ギュッて結んで
駆け上がってきたきた坂道

ふと見渡せば固く結んだ拳に
まだ何も無い事知ったんだ

それでも君が愛した景色は
誇り高く空は紫に色づいて
いつか あの空の様になれると信じて
僕はまた坂道を駆け上がる

周りが驚くほどの勇み足で
走ってた君の人生

足跡を辿れば 抉られる様な痛み
僕は何も判ってなかった
君の事…

それでも君が愛した景色は
今でも水を海水へと変えていく
いつか そうやって自然に変ると信じて
僕はまた坂道を駆け上がる


何処まで駆け上がれば良いのか?
そんなのは さして問題じゃないんだ
重要なのは きっと その過程にある


この街に二人が愛した景色はないけど
今でも変らず君を想っているよ
いつか 僕の太陽だった君に会えると信じて
僕はまた坂道を駆け上る
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