零/チェセロロ
 

半年くらい 気づかなかった

バカだね、と言われて
ああ、そうかもしれない と思った

あの時にいい想い出を
もっといっぱい作ればよかったものを

二年の辛抱
十二日間の幸福
もうすぐ二週間という焦燥

このままでいいわけがないのに

震えない 鳴らない 光らない
今はそれでいいけど
いつか隣人が変わってしまう前に

きっとそれまでに また 気づけない

彼と私とアナタと誰か
繋がっていくものに不必要なものがあるとしたら
それは全て夢なんだよって
教えてくれればいい

私はまた

半年 一年 二年 十年

気づかないで
零れ落ちる時間を
多分眺めてしまうから

いつまで隣人でいられますか?

問いかける相手は
零れ落ちていく時間のなかで
やんわりと微笑んでは消えていく

彼以外 今 は考えられない


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